お店の肉料理に使われる大皿を納めさせていただきました。私と井上シェフとで、約半年かけて練りに練った言わば共作です。個性的な料理にふさわしい存在感、お店で活躍できていると確信しています。私は陶芸家です。私の作品を見る方や、使われる方に、語りかけてくるような作品を目指しています。強い印象があり、花器、食器にした場合、花や食材がまけるから使いづらいと言われることもありますが、自己主張ができない作品は作らないと決めています。
Restaurant Noriの井上シェフとは、鹿屋市のあるレストランに勤務されている時に初めてお会いしました。そのご、私の工房に来られて、ご自分の夢を熱く語られ、私もものづくりの人間として共感し、頑張って欲しいと感じました。
鹿児島の食材、器、文化を発信していきたいとの思いを持っておられ、これは多くの人が考えることですが、国内外での勉強を通じ、本当の意味で鹿児島の素晴らしい部分をわかっている方だと思いました。そして、彼の夢に一緒に協力させていただくことを決めました。
彼は自分自身を冷静に受けとめていらっしゃるように感じます。感性・力量・実力等、まだまだだという気持ちがおありです。この気持ちがある以上、間違いなく伸びます。今後がとても楽しみです。これからもご自身の感性を大事にしてください。
岩田陶芸(天照窯)
岩田鉄山様より